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IBM Watson(ワトソン)とは

「ベトナムで、人工知能システムの開発を請け負います!」

IBMのコグニティブコンピューティングシステム「Watson」の概要/特徴/導入事例などについて紹介します。

概要

IBM「Watson」とは

「Watson」は質問応答/意思決定支援システムです。IBMが開発したもので、自然言語処理技術と機械学習技術を使用して、大規模非構造化データを分析し、洞察を明らかにするテクノロジープラットフォームです。自然言語で投げかけられた複雑な質問を解釈し、根拠に基づいた回答を提案します。

Watsonは「コグニティブ・コンピューティング・システム」

IBMはWatsonを「自然言語を理解/学習し人間の意思決定を支援する『コグニティブ・コンピューティング・システム(Cognitive Computing System)』」と定義しています。

「WatsonはAI(人工知能)」と紹介されることが多いですが、「人間の知能そのものを持つ機械」の実現を目指すAI研究とは一線を画するものとしています。

Watsonにできること

Watsonは人間が普通に話す自然な言葉をそのまま理解し、さまざまな分野の専門知識を学習して知識として蓄えます。

このことにより、「曖昧な質問であっても膨大なデータを基に適切な回答を出してくれる」「一見バラバラな情報の中から関連性の深い情報をまとめてくれる」など、従来のコンピュータでは難しかった処理が簡単にできるようになりました。

主な特徴

非構造化データ分析

「すべてのデータの80%は非構造化データ」とされています。ニュース記事/調査レポート/SNS投稿メッセージ/エンタープライズデータなど、膨大なデータが非構造化状態のままでいたるところに保存されています。

Watsonは、これらの非構造化データを自然言語処理技術により分析し、文法/コンテキストを理解します。

複雑な質問の理解

Watsonは、曖昧な質問であっても、質問内容を分析し、解釈可能なすべての意味を評価し、質問内容を判断します。

Watsonの学習

Watsonが質問に答えられるようになるために、質問に関連するテーマについて学習する必要があります。

Watsonは、膨大な関連資料(Word/PDF/Webページなど)を取り込み、主題について繰り返しトレーニングを行います。新たな関連情報があると、それも取り込み、自動的に蓄積情報を更新していきます。

回答/解決法の提示

Watsonは、受けた質問を理解し、数百万もの資料を検索して、何千もの回答候補を見つけ出します。スコアリングアルゴリズムを使用して、それぞれの根拠グレードを評価し、すべての回答候補に対してランク付けします。その結果として、最も評価が高い回答候補を回答として提示します。

日本語版WatsonAPI

Watsonは日本語版APIを提供しています。各APIを使用することによりWatsonの能力を活用できます。

自然言語分類(Natural Language Classifier)

日常会話などに含まれる「微妙なニュアンス」も含めた文脈/意味解釈を行います。

検索/ランク付け(Retrieve and Rank)

機械学習機能により情報検索精度を向上させます。

対話(Dialog)

対話相手にあわせた自然な会話(敬語表現/くだけた表現など)を実現します。

文書変換(Document Conversion)

異なるフォーマットのコンテンツをWatsonサービスで利用可能な形式に変換します。

音声認識(Speech to Text)

音声を分析してテキストに変換します。

音声合成(Text to Speech)

テキストにもとづき音声合成を行います。

導入事例

Watson×Pepper=おもてなし

株式会社みずほ銀行では、「Watson」と人型ロボット「Pepper」を融合することで、新たな「おもてなし」への取り組みを始めています。

Watson×人材マッチング=人材イノベーション

株式会社フォーラムエンジニアリングでは、人材マッチングにWatsonを活用しています。各個人の興味/関心/性格を把握しマッチングスコアを算出しています。

Watson×保険金支払審査=審査品質向上

株式会社かんぽ生命保険は、Watsonを導入し、保険金支払審査業務支援に役立てようとしています。

Watson×医療=人の命を救う

Watsonが患者の病名(非常に少ないケースの白血病)を10分で見抜き、適切な治療によって患者の命を救ったと報道されました。

まとめ

Watson開発チームは「Watsonは1年で4年分進歩している」としています。今後もWatsonは、急激な勢いで進歩していくことが予想されます。Watsonの力を活用できる領域は、今現在考えられている領域外に拡大していくものと考えられます。

非常に大きな注目を集めている「Watson」には、多くのさまざまな可能性が秘められています。

「ベトナムで、人工知能システムの開発を請け負います!」

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