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ベトナムオフショアで実践する、アジャイル/SCRUM入門(ベトナムオフショア勉強会)(3)アジャイル開発を成功させるためのポイント

はじめに

2016年5月30日に、『ベトナムオフショアで実践する、アジャイル/SCRUM入門(ベトナムオフショア勉強会)』セミナーが行われました。

NALグループ「NAL Japan」代表 アン様の講演について、全3回に分けて紹介していきます。

第3回目(最終回)となる今回は、『アジャイル開発を成功させるためのポイント』についての講演部分を紹介します。

アジャイル開発を成功させるためのポイント

ここからは、「アジャイル開発を成功させるためのポイント」について紹介します。

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「メリット」と「デメリット」を明らかにすることが大切

お客様から急なタスク追加依頼が入ったとします。

失敗するパターン

追加タスクがもたらす影響をよく考えずに開発を進めてしまい、納品日に「追加が入ったため、この2本は納品できません」となってしまうと大きなトラブルになります。

成功するパターン

1.開発チームで「メリットとデメリット」を確認する

まず、開発チームの中で、「このタスクを追加することにより、お客様(プロダクトオーナー)にとって、どのようなメリットとデメリットがあるのか」について確認します。

「このタスクを追加することによって、この2週間では、一番優先順位が低い2つのタスクを納品できなくなります」となった場合、「タスクを追加できる」メリットと、「他の2つのタスクを納品できなくなる」デメリットを確認できます。

2.お客様(プロダクトオーナー)と「メリットとデメリット」を共有する

開発チームから出された「メリットとデメリット」について、お客様(プロダクトオーナー)と共有します。

お客様(プロダクトオーナー)に、提示された「メリットとデメリット」を見極めていただいて、「タスクを追加する/しない」の判断をしていただきます。

その判断結果に従い開発を進めれば、無用なトラブルを回避できます。

アジャイル開発チームのマネージメント

「アジャイル開発においては、チームメンバーが自主的に行動するため、細かいマネージメントは必要ない」と言われることがあります。

マネージメントは必要

しかし、実際は、そうはなりません。マネージメントされないと、メンバーが違うことをやってしまったりなど、ロスが発生しがちになります。

チームリーダーがしっかりマネージメント

アジャイル手法を理解しているチームリーダーが、チームメンバーに対して適切なマネージメントを行う必要があります。

課題はチーム全体で解決

アジャイルを回していくと、必ず課題が出てきます。その課題に対して、チーム全体として共有して解決していくことがポイントだと思っています。

カギを握るのは「プロダクトオーナー」

プロダクトオーナーは、あらゆる優先順位の決定、各組織との交渉、チーム統括などを行う役割であるため、大変重要なポジションです。

NALのプロセスでは

まず、プロダクトオーナーを決めます。日本語ができるメンバーがプロダクトオーナーになることが多いですが、お客様がプロダクトオーナーになることもあります。

プロダクトオーナーを決定したら、スクラムマスター/開発チームメンバーを決定して、キックオフミーティングを行います。「要件」「各ポジションの役割」を明確にして、そこからは、プロダクトオーナーとチームに任せます。

プロダクトオーナーは「役割」

プロダクトオーナーは、人を指すものではなく「役割」です。「プロダクトオーナーが複数名(お客様1名+メンバー1名)」ということでもOKです。

プロダクトオーナーは、案件/状況により柔軟に設定して、その役割を果たせればよいだけです。

お客様を巻き込む

アジャイル開発において、お客様を巻き込むことは重要なポイントです。

お客様のスタイルに合わせる

アジャイルに慣れているお客様ならプロダクトオーナーをお願いします。慣れていないお客様ならメンバーをプロダクトオーナーにします。お客様のスタイルに合わせることがポイントです。

定例コミュニケーションルール

「週1回のオンラインミーティング」のように、お客様との定期的なミーティングを設定します。タスク進捗、確認事項などの共有を行います。

定期的に情報を共有してもらうことにより、自然にお客様を巻き込んでいく形にできます。

最も重要なのは「製品イメージ(要件)」と「優先順位」

お客様とのコミュニケーションにおいて、最も重要なのは、「製品イメージ(要件)を共有すること」です。

大枠の要件から小さな要件に詳細化していき、それらの優先順位を決定していただきます。

製品確認

スプリント期間(2週間など)単位で、完成した製品をお客様に確認していただきます。OKならそのまま続行します。NGなら軌道修正をかけます。

スプリントが進むごとに、お客様側にも、開発チーム側にも、最終の完成イメージが見えてきます。

おわりに

第3回目(最終回)となる今回は『アジャイル開発を成功させるためのポイント』の部分について紹介しました。

オフショア開発のお問い合わせは、こちらへ

About the author: matsumoto